JWコーポレーションでは、ガラス系・シリコン系のコーティングの白化についてたくさんの補修依頼を頂戴しております。今回は代表的な現象と処置、対策をまとめてみました。
白化の原因
*塗り始めから塗り終わりまでの施工時間、硬化までの乾燥時間等の設定ミス
*施工時の環境(温度、湿度、間取り等による空気の澱み)が悪かった
*塗り溜まりが出来たり、厚塗りになった
白化の条件
低温(冬場)、多湿(梅雨やゲリラ豪雨)、間取りによる空気の澱み、24時間換気システム(外気の出入り)、厚塗り などなど
現象①
依頼
光沢がなく曇ってムラになる(シリコンコーティングの施工ミス?)
原因
プライマー乾燥時間の不足
処置
ムラになっている部分表面のシリコンコーティングを剥離し、プライマー層の具合を確認後シリコンを再塗布する。プライマー層まで及んでいなかったのが幸いでした。
難度:☆☆
広範囲の剥離作業の緊張感で大変でした。
現象②
依頼
表面が薄白く白化している(ガラスコーティングの施工ミス?)
原因
低温多湿環境での施工(間取り?端部屋の北壁の下)
処置
剥離後完全乾燥後、ガラスコーティングを再塗布する。
難度:☆
部分剥離と広範囲剥離が混在している現場でしたが、剥離後の乾燥方が大変で作業よりも乾燥に時間を要しました。
現象③
依頼
光沢が全くなく表面が割れている(ガラスコーティングの施工ミス?)
原因
厚塗りと間取り
処置
割れたガラスコーティングを清掃し(スクレーパーで剥がしまとめる)、広範囲の剥離作業後乾燥、ガラスコーティング再塗布する。
難度:☆☆☆☆
清掃作業と広範囲の剥離作業(広範囲はやっぱり大変でした)
対策(回避策):現象①~③
- 低温・多湿=室温5℃以下、湿度80%以上の現場状況での作業はしない。ヒーターなど暖房でも床材は温まりにくい。 塗布完了後の乾燥時間内が低温・多湿であれば同じことである。24時間換気システムを止める。
- 間取りによる空気の澱み=奥まった箇所、キッチン奥、納戸の奥など空気の流れの悪い箇所を把握。(角部屋の北壁など)
- 厚塗りや塗り止めに気をつける。 (液溜まりを作らない)
施工時の白化現象回避策をまとめてみました。施工場所の条件次第なところもありますが、注意して作業を行なうことで白化現象をある程度回避することができます。白化した床を元に戻すのはなかなか骨が折れるので、最初から白化させない施工がとても重要ですね。備えあれば憂いなし、です(ちょっとニュアンスが違うかも)。
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